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吉岡喜一郎邸 / 住友林業株式会社

全館空調システム導入で、一年中温度差のない快適な暮らしを実現

埼玉県久喜市に住む吉岡喜一郎、好子ご夫妻は老後の快適な生活を送るため、高い断熱・気密性を確保した住友林業の注文住宅に山武の全館空調システムを組み込んだ住宅を新築。年間を通して、トイレや廊下、納戸なども含めて家中がほぼ同じ温度で保たれた、望みどおりの快適な住まいが実現しました。

西日が当たっても、温度を自動的に調整、快適に過ごせるリビング。

西日が当たっても、温度を自動的に調整、快適に過ごせるリビング。

住宅分野 住宅 快適 住環境 全館空調システム

導入製品・サービス

家中、温度差がない全館空調の良さをモデルハウスで体感

埼玉県東北部、都心まで50km圏内に位置し、古くは職人や商人の街、近年はベッドタウンとして発展してきた久喜市。JR久喜駅からバスで5分余りの住宅地に立つ家が吉岡喜一郎邸です。

ご主人の喜一郎さんは、若いころから取り組んでいる謡曲を十数人のお弟子さんに指導したり、地域の仲間たちとテニスやソフトボールをするなど活動的な毎日を過ごしています。一方、奥さまの好子さんも着物の着付けを自宅で教えるほか、地域の合唱団に参加するなど充実した生活を送っています。そんな吉岡夫妻が家を建てることにしたのは2007年秋のことでした。

「今まで住んでいた家は築後30年ほど経っており、お風呂や台所などのリフォームを数回行っていました。これからも住み続けるとなれば、さらに手を入れなければなりません。悩んでいたところ、運よく、お向かいの土地を購入することができ、すぐに新しい家を建てようと決めました」(喜一郎さん)

建てるなら和風住宅にしたいと考えていた吉岡夫妻は、2008年1月、住宅展示場に行き、興味を持っていた住友林業のモデルハウスに入りました。

「お正月の寒いころでしたが、玄関に入るなり暖かいのです。どこにもエアコンが見当たらなかったので営業の方にお聞きしたら全館空調ということでした。家中どこにいても暖かく、すっかり気に入ってしまい、間もなく契約をしました」(喜一郎さん)

電気代も安く、快適に過ごせることに大満足

玄関ホールの吹抜け。右手前に吹出し口があり、外気が入り込む玄関を空調している。階段を上った2階の天井には空気清浄機が設置されており、空気が効率よく流れるように設計されている。

玄関ホールの吹抜け。右手前に吹出し口があり、外気が入り込む玄関を空調している。階段を上った2階の天井には空気清浄機が設置されており、空気が効率よく流れるように設計されている。

納戸にも吹出し口や換気吸込み口が設置され、デリケートな着物などの保管も安心。

納戸にも吹出し口や換気吸込み口が設置され、デリケートな着物などの保管も安心。

2008年9月に完成した新居に導入されたのが24時間365日、1台のエアコンで家全体の冷暖房・換気・空気清浄を同時に行うことができる山武の全館空調システム※1「きくばり™」(住友林業での商品名「エアドリーム」)です。吉岡夫妻が一番気に入ったのが廊下や脱衣所、トイレやリビングなど家の中のどこにいても温度差がないことでした。

「冬季は、夜中にトイレに起きる際の寒さはつらく、お風呂に入るときは脱衣所に暖房をつけていました。主人も血圧が高めなので、温度差で起こるヒートショック※2を心配していました」(好子さん)

全館空調システムの導入後はその心配がなくなり、これから年をても快適に過ごせるのであれば、少しぜいたくかもしれないが、どんなものにも代えられないといいます。

その一方で、吉岡夫妻が一番心配したのは毎月の電気代です。家全体を一年中空調するということで、電気代が大幅に上がるのではないかという不安がありました。

「これからは年金だけの生活になるので、毎月の支出はできるだけ減らしたいところです。試算では今までと変わらないという話でしたが、正直いって、半信半疑でした」(好子さん)

住み始めて1年余り、新しい家の住み心地は大変快適で、満足度は極めて高いと吉岡夫妻は評価しています。

「着付けの稽古で着物を脱いだり着たりするのも寒くなく快適ですし、謡曲教室のお弟子さんたちにも好評です」(好子さん)

そして、一番心配だった電気代も年間平均で月額7000円弱、一番安い春と秋は4000円程度で、当初試算よりも安くなっています

「外で飲むより快適な家で晩酌したいと思うようになり、帰宅時間も早くなりました」(喜一郎さん)

※平成20年12月~平成21年11月の冷暖房の電気代。このほかに換気・空気清浄の電気代(月額約1,600円)、定期点検費用(月額3,325円)が必要。

自然エネルギーと全館空調で快適な住まいを提案

全館空調システムの冷暖房をコントロールする操作パネルと換気運転パネル。生活パターンに合わせて運転パターンを設定し、快適さと省エネルギーのバランスを保った運転を行う。

全館空調システムの冷暖房をコントロールする操作パネルと換気運転パネル。生活パターンに合わせて運転パターンを設定し、快適さと省エネルギーのバランスを保った運転を行う。

全館空調システムが大きな効果を上げているのは、吉岡夫妻が契約した住友林業の木造戸建て住宅が次世代省エネルギー基準※3をいち早く満たし、高い断熱・気密性を実現しているからです。天井や窓は北海道の基準を満たす高い断熱性能を確保することで、外部の気候の影響を受けずに室内が快適になるようにしています。住友林業ツーバイフォー住宅では2002年から、木造軸組工法の住宅では2007年から、山武の全館空調システムを採用し、高い性能の家と全館空調システムを組み合わせることで温度のバリアフリーを実現しています。

「全館空調システムでは、ダクトの配管計画など一般の住宅とは異なる設計が必要になります。それに対して、山武は設計上のアドバイスから施工、メンテナンス対応まで、しっかりサポートしてくれるので、安心して提案できます」(渡辺氏)

現在、住友林業では季節に応じた自然の力を暮らしに活かす「涼温房」の考え方に基づいた家づくりを進めています。

「全館空調システムは涼温房と組み合わせることで、一層、効果が上がります。春や秋のように、季節の良い時期には自然エネルギーをフルに利用し、それだけでは対応しきれない夏や冬は全館空調システムを使うことで、エネルギー消費を最小限に抑えながら、温度差のない、快適な住まいが実現します」(中野氏)

住友林業では、今後、「涼温房」の考え方に基づく住宅と山武の全館空調システムを組み合わせて提案し、地球環境に優しい、快適な住まいを提供していく考えです。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

用語解説

※1 全館空調システム

トイレ、洗面所、廊下なども含め、年間を通して家中を快適温度に保ち、換気、空気清浄も行う空調システム。

※2 ヒートショック

暖かい場所から寒い場所への移動による急激な温度変化が身体に及ぼす影響。血圧が急変動したり、脈拍が速くなったりするため、特にお年寄りの身体には危険な場合がある。

※3 次世代省エネルギー基準

国土交通省が1999年に定めた、住宅の断熱や気密、冷暖房に関する基準。家庭で消費されているエネルギーの63%が冷暖房と給湯といわれており、住まいの断熱性能を上げることで、これらのエネルギー消費を抑制する狙いがある。

 

お客さま紹介

吉岡 喜一郎さん
吉岡 喜一郎さん
好子さん
好子さん
住友林業株式会社 住宅事業本部 営業企画部 営業戦略チーム マネージャー 中野 邦彦氏
住友林業株式会社
住宅事業本部
営業企画部
営業戦略チーム
マネージャー
中野 邦彦氏
住友林業株式会社 住宅事業本部 技術部技術グループ マネージャー 渡辺 康徳氏
住友林業株式会社
住宅事業本部
技術部技術グループ
マネージャー
渡辺 康徳氏

吉岡喜一郎邸 / 住友林業株式会社

吉岡喜一郎邸

吉岡喜一郎邸

  • 埼玉県久喜市。JR久喜駅からバス5分の住宅地に、2008年9月竣工。木造軸組工法の2階建て、延床面積は約135m²。ふたりのお子さんは結婚し独立され、現在は夫婦ふたり暮らし。

住友林業株式会社

  • 所在地/東京都千代田区大手町1-3-2
  • 設立/1948年2月
  • 事業内容/木材・建材事業、住宅及び住宅関連事業など

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2010年01月号に掲載されたものです。

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