HOME > 納入事例 > 京セラドーム大阪

京セラドーム大阪

ドーム内の大規模な快適空間を実現し、ビル管理上の運用負荷を低減

多目的ドーム球場兼複合レジャー施設として、1997年にオープンした京セラドーム大阪では、竣工から15年を過ぎるころから、設備の老朽化が目立ち始め、年数を追うごとに中央監視装置などに不具合が発生してきました。たくさんのお客さまを迎えるドーム内の快適な空間を維持するためには人の手による管理が必要となり、人的負荷の増大が課題となっていました。そこで、それらを最新のシステムに置き換え、課題を解消するとともに、より効率的な設備の運用が可能となりました。

建物分野 レジャー施設 快適 省エネルギー コスト削減 安定稼働 稼働改善 メンテナンスサポート その他(キーワード) 中央監視システム

中央監視装置等の不具合から人的負荷が増える

最大55,000人を収容できる京セラドーム大阪の内部。

最大55,000人を収容できる京セラドーム大阪の内部。

プロ野球球団であるオリックス・バファローズの本拠地として知られる京セラドーム大阪。同施設はプロ野球の試合以外にも、各種スポーツの試合やコンサート、展示会や見本市など、レジャーからビジネスまで複合的な用途で活用され、イベント開催日には多くの人々が訪れてにぎわいを見せています。

建物は地上9階地下1階。3階に下段席、5階に上段席が設けられており、2階・3階・5階には約40店のレストランや売店などがあります。プロ野球の試合開催時の最大観戦席数は36,154席、イベント開催時のアリーナを含む最大収容人数は55,000人に上るため、空調制御の難しい大規模空間を有するドーム球場ならではの工夫が設備面でも施されています。

「1997年に大阪ドームとしてオープンしてから年月が経ち、館内の様々な設備やそれを支えるシステムで、老朽化に伴う不具合が発生していました。中でも影響が大きかったのが、竣工当初から利用してきた電気・空調などの設備を運転・監視する中央監視装置と、それに付随する課金システムで、2014年ごろから徐々に不具合が発生し、その頻度が増えていったことです」(柳谷氏)

「設備の基本的な監視はシステムで行えるものの、中央監視装置で遠隔から空調機などの設備機器の制御が行えず、設備異常の警報も発報しない状況でした。このため、機器の発停などの操作を行う際には、対象となる機器が設置されている現場にビル管理の担当者が出向き、手動で操作する必要がありました。併せて、水道光熱費用の検針データを収集・蓄積できない不具合も生じていたため、各所に設置された検針用メーターを一つひとつ見て回り、必要な情報を記録しなければなりませんでした」(田中氏)

また、京セラドーム大阪は、省エネ法*1上の第一種エネルギー管理指定工場の適用を受けており、エネルギー使用状況等を国に対して定期的に報告する義務を負っています。そのレポート作成にあたっても、エネルギー関連データの把握作業が発生していました。

開業以来空調設備を支えてきた手厚いサポートに大きな信頼感

座席の段床部から前席の背もたれに沿ってダクトを設置し、個々の座席用の吹出し口を設ける座席空調システム。

座席の段床部から前席の背もたれに沿ってダクトを設置し、個々の座席用の吹出し口を設ける座席空調システム。

このような状況を受けて京セラドーム大阪では、既存の中央監視装置と課金システムの更新を行うことを決めました。それまで電気系、空調系の中央監視装置、課金システムは、それぞれ別メーカーのシステムを利用していましたが、システム全体をアズビルに一括で任せることとし、建物管理システム savic-net™FX2savic-net™FX ビルマネジメントシステム(BMS)を採用しました。

「アズビルは、施設のオープン時に空調設備とその空調系の中央監視装置を納入して以来、保守対応を行ってきた実績があり、その手厚いサポートには大きな信頼感がありました」(田中氏)

2015年から2016年にかけて中央監視装置とBMSを導入。既存他社の電気系中央監視装置、課金システムを含む三つのシステムを更新、統合しました。プロ野球の試合日やイベントの開催日・設営日には工事を実施しないため、限られた日数の中で、ドーム側担当者と綿密に打合せを行い、イベントのスケジュールを考慮した工事の計画を立て、フロア単位で工事を順次進めていきました。

「プロ野球はもちろん、コンサートなどのイベントも高頻度で行われている当施設の稼働率は90%以上です。その合間を縫うかたちで、夜間中心の限られた時間内で行う工事は、何かと苦労も多かったと思いますが、円滑に進めてくれました」(柳谷氏)

※savic-net、savic-net FXは、アズビル株式会社の商標です。

操作性が格段に向上し、ドーム内の快適な環境を確保

これまで個別に行われていた電気系、空調系の運転・監視がsavic-net FX2に集約され、ドーム全体の一括運用が可能となりました。

「今回のシステムは画面も非常に見やすく、レスポンスも良好です。また、警報が出た際にも、操作・警報履歴から対象となる機器を検索して即座にその稼働時間や操作記録などを参照できるようになるなど、操作性が格段に向上したと感じています」(岩田氏)

もちろん、中央監視装置から空調機・熱源機などを遠隔で制御するなど、運用の本来あるべき姿へと回帰し、自動制御によって人的負荷が大きく軽減されたことは言うまでもありません。

また、savic-net FX BMSで、水道光熱費に関する検針データを蓄積することで、店舗や事業所といった入居者に対する水道光熱費の請求書の作成が円滑に行えるようになりました。

「システムの運用・保守面でのアズビルのサポートから安心感が得られたことも大きな成果です。2018年6月に大阪府北部を震源とする地震が発生した際にも、アズビルのサービス担当者が直ちに駆け付けてくれました。結果的に問題はなかったのですが、中央監視装置などの状態をしっかりと確認してくれて、大いに助かりました」(原氏)

今後も京セラドーム大阪では、イベント参加者や主催者に向けた安全・安心、快適性を担保すべく、設備や建物自体の適正な保守・改修を継続的に進めていくことになります。

「京セラドーム大阪における空調では、快適性と省エネルギーの両立が欠かせません。省エネ法に沿った対応を取りながら、ドームを利用されるお客さまにとって快適な環境を実現することが非常に重要です。そういった観点からも、アズビルには積極的な提案を期待しています」(柳谷氏)

防災センターに中央監視装置として設置されているsavic-net FX2

防災センターに中央監視装置として設置されているsavic-net FX2

savic-net FX BMS。CO2排出量と外気温の変化を1枚のグラフで表示するなど、エネルギーの利用状況を把握することができる。また、課金データも管理している

savic-net FX BMS。CO2排出量と外気温の変化を1枚のグラフで表示するなど、エネルギーの利用状況を把握することができる。また、課金データも管理している。

用語解説

※1 省エネ法

「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」。工場や事業場が使用するエネルギー量(原油換算)によって「第一種エネルギー管理指定工場等」(3,000kl/年以上)、「第二種エネルギー管理指定工場等」(1,500kl/年以上3,000kl/年未満)をそれぞれ指定し、エネルギー使用状況届出書、中長期計画書、定期報告書といった法定書類の提出やエネルギー管理統括者等の選任を求めている。

 

お客さま紹介

株式会社大阪シティドーム 管理本部 施設管理課 主任 柳谷 岳央 氏
株式会社大阪シティドーム
管理本部
施設管理課
主任
柳谷 岳央 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社 大阪BM部 次長 田中 義隆 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社
大阪BM部
次長
田中 義隆 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社 大阪BM部 大阪シティドーム 係長 岩田 敏伸 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社
大阪BM部
大阪シティドーム
係長
岩田 敏伸 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社 大阪BM部 大阪シティドーム 原 茂則 氏
阪急阪神ビルマネジメント株式会社
大阪BM部
大阪シティドーム
原 茂則 氏

京セラドーム大阪

株式会社大阪シティドーム

  • 所在地/大阪府大阪市西区千代崎3-中2-1
  • 設立/1992年1月
  • 業務内容/多目的ホールの経営および管理等

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2018 Vol.5(2018年10月発行)に掲載されたものです。

建物分野の納入事例

快適の納入事例

省エネルギーの納入事例

安定稼働の納入事例

稼働改善の納入事例