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久留米シティプラザ

設備と制御のプロによる設備管理で快適空間を追求、文化交流施設の価値を高める

2016年4月にグランドオープンした久留米シティプラザは、久留米市の新たな価値発信の拠点となる市営の文化交流施設です。久留米市は同施設の設備管理業務を制御機器メーカーであるアズビルに委託しました。設備と制御のノウハウを活かした最適な空調運転による快適な室内環境の維持、省エネルギーの推進に大きな期待が寄せられています。

建物分野 官公庁建物 快適 コスト削減 安定稼働 メンテナンスサポート 中央監視システム 総合ビル管理サービス

導入製品・サービス

公共施設の設備管理の実績が大きな信頼感を生む

久留米市は、福岡県南西部に位置し、九州の中心都市である福岡市から約40kmの距離にあります。福岡市、北九州市という二つの政令指定都市に次ぐ県内3番目となる約30万人の人口を抱える同市は、ゴム産業をはじめとする製造業を中心に「県南の中核都市」として古くから栄えてきました。さらに、バイオ関連産業の育成・振興を目指して福岡県が展開する「福岡バイオバレープロジェクト」の中心地にも位置付けられています。

2016年4月、久留米市の中心市街地である六ツ門地区に、新たなランドマークとしてグランドオープンしたのが久留米シティプラザです。

「老朽化が進んでいた市民会館に代わる文化交流施設として開館しました。医療や企業の発展・交流を促進するためのコンベンション施設としての機能、および中心市街地活性化の役割を担う中核施設としての機能を併せ持っています。久留米ならではのにぎわいと文化、価値を、市民の皆さまと共に創造・発信する拠点として整備しました」(宮原氏)

同施設は、地上6階、地下2階、延床面積約3.4万m²。大中小三つのホールをはじめ会議室や展示室、スタジオ、全天候型広場など多種多様なスペースがあり、中でも施設最大の目玉となっているのが、音楽イベントの開催を主目的とした大ホール「ザ・グランドホール」です。1階から4階までの4層の空間に約1,500の客席を配し、ホール全体の空間を大きく取ることで優れた音響性能を実現しました。

久留米シティプラザを運営する久留米市は、2015年10月、この施設の設備管理業務の委託業者を条件付一般競争入札で募集しました。入札の結果、受託したのがアズビル株式会社です。

「これまでも久留米市の市庁舎をはじめ、主要な公共施設の設備管理をアズビルに委託してきました。久留米シティプラザは当市の公共施設の中でも特に大規模な建物となり、設備管理にも高度なノウハウが必要です。豊富な実績を持つアズビルに委託できたことで、我々としても大きな安心感を得ています」(田中氏)

大ホールの快適性実現に向け、試行錯誤を重ね、データを蓄積

中央監視室に設置されたsavic-net FX(右)とビルマネジメントシステム(左)。施設内各設備の運転・監視、エネルギー管理を一元的に行うことができる。

中央監視室に設置されたsavic-net FX(右)とビルマネジメントシステム(左)。施設内各設備の運転・監視、エネルギー管理を一元的に行うことができる。

久留米シティプラザには、アズビル社員が常駐し、設備管理業務を行っています。BEMS*1として導入した建物管理システム savic-net™FXを利用した設備運転管理、savic-net FX ビルマネジメントシステムによるエネルギー管理、空調・衛生・電気設備などの日常巡回点検といった業務を、施設運営に当たる市の職員と密に連携を取りながら進めています。

「施設内には、バリエーションに富んだ規模や形状のホール、会議室といったスペースがあります。来館されるすべてのお客さまに常に快適な空間を提供し続けるために、温湿度などの室内環境、設備運転に関するデータや施設内の管理状況を、アズビルの常駐担当者と共有し対策を検討しています」(行徳氏)

例えば、ザ・グランドホールは、客席が配置されている場所に大きな高低差があるため、暖かい空気は上にたまり、1階席と4階席では温度差が出やすくなります。また、季節やイベントの来場者数に応じてホール内の温度環境は複雑に変化するなど、室内環境を快適に維持することは難しい状況です。

「イベント実施時にはホール内の各所に配置した職員から、常時、『暑い』『寒い』といった状況を報告してもらい、観客席の数カ所に移動可能な温度センサを設置してモニタリング・検証を行うなど、最適な空調運転のあり方を探るための取組みを続けています」(行徳氏)

ザ・グランドホールの壁面には四つの温度センサが設置されている。さらにきめ細かいホール内の環境を知るため、任意の場所で温度計測できるポータブルタイプの温度センサを、その時々の必要な場所に設置し、データを収集している。

ザ・グランドホールの壁面には四つの温度センサが設置されている。さらにきめ細かいホール内の環境を知るため、任意の場所で温度計測できるポータブルタイプの温度センサを、その時々の必要な場所に設置し、データを収集している。

※savic-net、savic-net FX、BOSS-24は、アズビル株式会社の商標です。

快適さと省エネルギーの両立を目指し、長期修繕計画・省エネ提案も期待

ザ・グランドホールのステージ脇にあるピアノ保管部屋。楽器のコンディションを維持するための温湿度管理が行われている。

ザ・グランドホールのステージ脇にあるピアノ保管部屋。楽器のコンディションを維持するための温湿度管理が行われている。

アズビルは、久留米シティプラザの各種設備の保守・点検計画の立案も実施しています。一般のオフィスビルとは違い、ホール・会議室などの各居室は稼働時間が異なり、各種イベントも不定期に開催されます。それらの日程を調整し、各設備メーカーなどへ保守・点検業務を依頼するなど、市に代わってアズビルが設備管理を一括で請け負うことで、市職員の負担を大きく軽減しました。設備の安定稼働と施設運営にかかわるノウハウが1カ所に集約されたことで、効率化に加え、コスト削減にも貢献しています。また、常駐管理に加え、総合ビル管理サービス BOSS-24™を採用し、アズビルのセンターで当施設の遠隔監視も行っています。異常が検知された際にはスタッフが速やかに現場に駆けつけ、異常箇所の確認および復旧に当たる体制も整っています。

さらに久留米市は、今後に向けた省エネ・省コスト施策の立案に関しても、アズビルに大きな期待を寄せています。

「大ホールのイベント時は、トイレ利用など受水槽の水を多く使うと想定していましたが、日々収集しているデータを見ると実際には思ったほど使われていないことが分かりました。アズビルからは受水槽の水の量を減らして運用してはどうかという提案がありました」(行徳氏)

「現在は来場者の快適性を最優先に空調を運転しています。今後、データの蓄積と分析を進め、快適性と省エネルギーを両立させた最適な運転を目指します。制御機器メーカーであるアズビルが設備管理も一緒に行うことで、設備制御・管理のプロフェッショナルならではの快適な空調を実現できるところが最大のメリットだと感じています」(田中氏)

「久留米シティプラザは、50年、60年と使い続ける施設となります。ライフサイクルの観点に立った建物や設備の管理、長期修繕計画などの提案もアズビルには期待しています」(宮原氏)

用語解説

※1 BEMS(Building Energy Management System)

ビル、工場、地域冷暖房といったエネルギー設備全体の省エネルギー監視・制御を自動化し、建物全体の使用エネルギーを最小化するためのシステム。

 

お客さま紹介

久留米市
市民文化部
久留米シティプラザ
副館長
宮原 義治 氏
久留米市
市民文化部
久留米シティプラザ
施設運営課
課長
田中 善広 氏
久留米市
市民文化部
久留米シティプラザ
総務課
課長補佐
行徳 正純 氏

久留米シティプラザ

久留米シティプラザ

  • 所在地/福岡県久留米市六ツ門町8-1
  • 開館/2016年4月27日
  • 施設概要/多機能ホール、劇場、クリエイティブスペース、会議室、展示室など

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2017 Vol.1(2017年02月発行)に掲載されたものです。

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