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Gaysorn Tower

タイの環境配慮型大型複合ビルに最新BEMSを導入、日本発の省エネノウハウを街づくりに活用

タイ・バンコクに本拠を置くGaysorn Groupは、国内きっての繁華街として知られるラチャプラソン地区に、オフィス、商業の機能が統合された30階建てのGaysorn Towerをオープンしました。同グループは、最新のビルの運営を支えるため、省エネルギーの実績が豊富なアズビルのビル管理システムを導入。今後のラチャプラソン地区全体を巻き込んだ省エネ施策推進に向けた協業にも期待を寄せています。

Gaysorn Tower

Gaysorn Tower

建物分野 オフィスビル 複合ビル 快適 省エネルギー 海外 中央監視システム

導入製品・サービス

省エネ施策の実績から最適なパートナーを選定

Gaysorn Towerのオフィスフロア受付横に設置されたデジタルサイネージ。普段はインフォメーション画面が表示されているが、Gaysorn Towerのビル管理に関する見学を受け入れた際などに、savic-net G5の監視画面へ表示切替えができるようになっている。

Gaysorn Towerのオフィスフロア受付横に設置されたデジタルサイネージ。普段はインフォメーション画面が表示されているが、Gaysorn Towerのビル管理に関する見学を受け入れた際などに、savic-net™G5の監視画面へ表示切替えができるようになっている。

東南アジアの中心に位置するタイ。約5,500社ともいわれる日系企業が進出し、日本とは経済的にも深いつながりを持っています。Gaysorn Group(ゲイソングループ)は、1960年代の創業以来、不動産開発・管理、食品やペットフードの製造、ヘルスケア・美容など、幅広い分野へ事業領域を広げ、タイの人々の暮らしに貢献しています。

Gaysorn Groupの中で不動産開発・管理を担うGaysorn Property Co., Ltd.(ゲイソンプロパティー)は、2017年9月、首都バンコクの中心部、大型ショッピングモールや高級ホテルが建ち並ぶタイきっての繁華街ラチャプラソン地区に、30階建てのGaysorn Tower(ゲイソンタワー)をオープンしました。

「ビルの14階から上を占めるオフィスフロアには、グローバルで躍進している多くの著名企業が拠点を置いています。一方、階下の商業施設には、最新のトレンドを取り入れたレストラン、ブランドショップ、温泉・スパなどもあり、オフィスや商業などの機能を統合したビルとなっています」(Charn Srivikorn氏)

「Gaysorn Towerでは、省エネルギーを念頭に置いた環境配慮型の建物を目指した設計を行い、ビルの環境性能を評価するLEED※1において、ゴールドの認証を取得しました」(Fafuen Temboonkiat氏)

2014年ごろ、Gaysorn Propertyでは、Gaysorn Towerの建設プロジェクトをスタートさせるに当たり、パートナーの選定に入りました。同じラチャプラソン地区には、同グループが運営する、商業施設とオフィスからなる大型複合ビルAmarin Plaza(アマリンプラザ)があります。Gaysorn Property は2014年以降、このAmarin Plaza でアズビル株式会社の現地法人であるアズビルタイランド株式会社のサポートを受け、省エネ施策に取り組んできました。この実績を受け、Gaysorn Towerにおいてもビルの運用や省エネ実現のパートナーとしてアズビルを採用しました。

「Amarin Plazaでは、当初、省エネ効果による投資回収を3.2年に設定していましたが、着実に省エネ実績を積み上げ、実際には2.8年と短縮することができました。そうした実績もあって、アズビルに対する我々の信頼は厚く、設計事務所が推奨するグローバルベンダー候補の中から、確信を持ってアズビルを選定しました」(Charn Srivikorn氏)

省エネルギーの実現に向けて最新BEMSで土台を構築

Gaysorn Towerの外観

Gaysorn Towerの外観。

2015年、Gaysorn PropertyがGaysorn TowerのBEMS※2ベンダーとしてアズビルをパートナーに迎え、2016年に工事をスタート。2017年9月に施設をフルオープンしました。

今回、Gaysorn TowerにBEMSとして導入されたのは、アズビルが建物市場で培ってきた実績を基に、グローバルなマーケットのニーズを念頭に開発した最新の建物管理システム savic-net™G5です。savic-net G5はBACnet※3に対応し、メーカーの異なる各種機器の接続が容易なため、他社製品であってもアズビルの制御と組み合わせることができ、より幅広い選択肢の中からGaysorn Towerが理想とする空気環境の実現を目指すことができます。また、Gaysorn Towerでは、居住者のニーズに合わせ、エリア単位できめ細かい室内温度を実現するVAV※4制御も採用しています。タワー上層階のオフィスエリアでは、居室内を細かくゾーニングし、ゾーンごとの設定温度に対応して適切に風量を制御することで、より付加価値の高い空気環境をオフィス居住者に提供しています。

「まだすべてのフロアにテナントが入っているわけではありません。テナントが入っていないフロアでは必要箇所のみ空調している状況ですが、ビル全体としての空調はテナント入居率に応じて最適に制御されており、その技術を高く評価しています。アズビルタイランドは、システムの運用・保守において高品質のメンテナンスサービスを実施しており、とても満足しています」(Fafuen Temboonkiat氏)

また、省エネルギーという観点では、BEMSに蓄積された電力・熱源・空調などの運用データからエネルギー使用量のピークやムダなどを把握・管理していく体制が整いました。今後は、それらのデータを基に省エネ施策の立案・実施に向けた検討を進めていく予定です。

中央監視室に設置されたsavic-net G5の監視画面。グラフィカルで使いやすいユーザーインターフェースで、知りたい情報に素早くアクセスできる

中央監視室に設置されたsavic-net G5の監視画面。グラフィカルで使いやすいユーザーインターフェースで、知りたい情報に素早くアクセスできる。

※savic-netは、アズビル株式会社の商標です。
※BACnetは、ASHRAEの商標です。

省エネルギーと環境保護で街づくりにかかわる協業も

Amarin Plazaでの成果、Gaysorn Towerでの実績を踏まえ、Gaysorn Groupではアズビルとのより一層の協業を推進していく構えです。例えば、Gaysorn Towerに隣接する既存の複合ビルGaysorn Plazaでは、アズビルの支援の下、新たに省エネ施策に取り組んでいく計画が進んでいます。

「そうしたビル管理以外にも、飲料の製造を行っている当グループ内の会社では、飲料工場でアズビルが提供する産業系の監視システムの導入にも着手しており、目下、工事を進めているところです」(Chai Srivikorn氏)

Gaysorn Groupはラチャプラソン地区に多くの大型ビルを有しており、省エネルギーや環境配慮を含めた街づくりを牽引(けんいん)する役割を担っています。同グループでは、同地区のほかの不動産管理会社と連携しながら、地域全体を巻き込んで、さらなる省エネルギーや環境保護の取組みを進めていきたいと考えており、そうした施策を支えるパートナーとしてアズビルに大きな期待を寄せています。

また、現在ラチャプラソン地区では、The Marketという大規模商業施設の建設が進められています。Gaysorn Groupの働きかけもあって、アズビルのBEMSが同施設でも採用されています。

「タイでは少子高齢化が進んでいます。労働力人口減少の観点からも、地区内の様々な施設が共通のベンダーのシステムを採用することで、人的リソースを共通で活用できるようになるなどのメリットが得られます。アズビルには、個々の建物に対して製品・サービスを供給するだけではなく、我々が今後進めていこうとしている街ぐるみでの省エネルギー、環境保護に向けた施策を、その豊富な経験と高度な知見で支えてほしいと考えています」(Chai Srivikorn氏)

用語解説

※1 LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)

米国グリーンビルディング協会(USGBC:US Green Building Council)が開発し、グリーンビルディング認証協会(GBCI : Green Business Certification Inc.)が運用する、建物と敷地利用についての環境性能評価システム。省エネルギーと環境に配慮した建物・敷地利用にかかわる認証を、CERTIFIED(標準認証)、SILVER(シルバー)、GOLD(ゴールド)、PLATINUM(プラチナ)の四つの評価レベルで行っている。

※2 BEMS(Building Energy Management System)

ビル、工場、地域冷暖房といったエネルギー設備全体の省エネルギー監視・制御を自動化し、建物全体のエネルギーを最小化するためのシステム。

※3 BACnet(Building Automation and Control Networking protocol)

インテリジェントビル用ネットワークのための通信プロトコル規格。空調、照明、アクセス制御、火災検出などの総合的制御に使われ、メーカーの異なる各種機器を共通のインターフェースを介して接続、監視する。

※4 VAV(Variable Air Volume)

空調の吹出し口から出る温度を一定にし、吹出し風量を変えることによって、冷暖房機能を調整する空調方式。個別制御がしやすく、搬送動力も減らせるため、省エネルギーにつながる。

お客さま紹介

Gaysorn Property Co., Ltd.会長Charn Srivikorn 氏
Gaysorn Property
Co., Ltd.
会長
Charn Srivikorn 氏
Gaysorn Private Equity Co., Ltd. 取締役 Chai Srivikorn 氏
Gaysorn Private Equity
Co., Ltd.
取締役
Chai Srivikorn 氏
Gaysorn Property Co., Ltd. 社長 Fafuen Temboonkiat 氏
Gaysorn Property
Co., Ltd.
社長
Fafuen Temboonkiat 氏

Gaysorn Tower

Gaysorn Property Co., Ltd.

  • 所在地/4th Floor, Gaysorn Building, 999 Ploenchit Road, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330
  • 設立/2000年
  • 事業内容/不動産開発および不動産管理サービス関連事業

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2019 Vol.2(2019年04月発行)に掲載されたものです。

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