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仲摩恵一邸 積水ハウス株式会社

新築住居に全館空調システムを導入。快適性に富んだ"優しい住まい"を実現

三重県四日市市に居住する仲摩恵一・仁子ご夫妻は、自宅の新築に際して、以前からの希望であった全館空調システムの導入を検討。様々なメーカーの製品を比較した結果、選択したのが山武の「きくばり」でした。その導入により、廊下や階段、浴室、トイレなども含めた寒暖差の少ない“優しい住まい”が実現。全館空調ならではの快適さを暮らしの中で享受しています。

仲摩恵一邸 積水ハウス株式会社

仲摩恵一邸 積水ハウス株式会社

住宅分野 住宅 快適 省エネルギー 住環境 全館空調システム

導入製品・サービス

海外で体感した快適性を第三の人生でも実現したい

全館空調システムの冷暖房を制御するコントロールパネル。1階のキッチンスペースの脇に設置されているほか、同じものが2階にも配置されている。

全館空調システムの冷暖房を制御するコントロールパネル。1階のキッチンスペースの脇に設置されているほか、同じものが2階にも配置されている。

三重県北部にあって中京工業地帯を代表する工業都市、四日市市。石油コンビナートを中心とした臨海部のほか、内陸部にも半導体や自動車、バイオなどの製造業が数多く点在し、全国有数の産業集積地として知られています。一方で、西に鈴鹿山系、東に伊勢湾を望む恵まれた自然環境から、近隣に位置する名古屋市のベッドタウンとしても発展を遂げています。そんな同市西部の丘陵地にある閑静な住宅街に位置しているのが仲摩恵一・仁子(じんこ)夫妻のお住まいです。

ご主人の恵一さんは、2009年8月に永年勤めていた大手電機メーカーを定年退職。今は仁子夫人とともにボランティアや趣味に取り組むなど活動的な日々を過ごしています。仲摩夫妻が、現在の住居の購入を検討し始めたのは2004~2005年ごろのことでした。

「同じ地区にある家に21年間住んでいましたが、3人の子供たちが巣立って、夫婦2人になると、子供部屋などで細かく仕切られた間取りの使い勝手が気になり始めました。そこで、新居を建てることを念頭に近くの土地を探し始めたのです」(恵一さん)

「一戸建てのほかに、都会のマンションも選択肢に入れて検討してみましたが、やはり周りの方々とも親交の深い住み慣れた土地がいいと考え、結局、住んでいた近所に家を建てるということに落ち着きました」(仁子さん)

その後、仲摩夫妻が希望に叶(かな)う物件に巡り合えたのは、2009年6月のこと。早速、夫妻はその土地の購入を決定。積水ハウス株式会社に新居の建設を依頼することとし、具体的な住居のプランの検討を開始しました。その際、夫妻が要望の1つに挙げていたのが全館空調システムの導入でした。

「全館空調については、会社の仕事で出向いた米国や欧州の住宅で実際にその快適さを体感し、家を建てるときには必ず導入したいと永年考えていました。老後のことなども考え、廊下や階段、浴室、トイレなどを含めて、寒暖差の少ない"優しい住まい"を実現するというのが夢でした」(恵一さん)

制御技術における豊かな実績への大きな安心感が選定の決め手

気流を妨げないようにリビングのドア横に設置されたガラリ。機能性とデザイン性が両立されている。

気流を妨げないようにリビングのドア横に設置されたガラリ。機能性とデザイン性が両立されている。

全館空調に関し、恵一さんは土地購入直前の2009年春に、たまたま目を通していた本誌「azbil」の記事で、山武の全館空調システム 「きくばり™」を知ったとのことです。そうしたことから、土地取得を決めるとすぐに、神奈川県藤沢市にある山武のモデルハウスを訪問。担当者から詳細な説明を受けました。併せて、他社の全館空調システムについての情報収集や展示場巡りなども行った結果、仲摩夫妻は山武の「きくばり」を新居に導入することに決めました。

「全館空調で重要なのは、やはり温度制御や風量制御などのハイレベルな制御技術。ビル空調などの分野でも豊富な実績を持っている山武のシステムには大きな安心感がありましたし、設備工事が山武の直接施工ということも大きなポイントでした」(恵一さん)

2009年10月には、積水ハウスに住宅を正式発注。併せて「きくばり」の導入を積水ハウスに依頼しました。以降、山武と積水ハウスの綿密なコラボレーションの下で設計が進められ、翌2010年3月に仲摩邸の建設が着工しました。

「設計の段階では、2700mmの天井高の確保や壁面の凹凸を最小限にしてほしいといった意匠面、あるいは空調機本体や排気ファンの静音性、メンテナンスのしやすさなど、実にいろいろな要望を出しましたが、山武と積水ハウスが協力して一つひとつきめ細かく対応してくれました」(仁子さん)

例えば、ピアノやドラムなどの楽器が置かれ、室内での活動量が多く見込まれる2階の音楽室については個別に温度を制御できる仕組みを追加したり、通常は1カ所に配置されるコントロールパネルを、利便性を考慮して1階、2階の双方に設置。さらには、本来、天井面に配置されるエアクリーナを壁面に埋め込んで、フィルタの掃除が容易に行えるようにするなど、各所に様々な工夫を凝らしました。

「特に全館空調に必要なダクトの配管設計や気流設計などに関しては、仲摩さまのご要望を満たした上で、克服しなければならない様々な問題がありましたが、設計・施工を通じて山武との間で綿密な擦り合わせを行いながら対応しました。互いの協力の下でスムーズに作業を進めることができました。その結果、仲摩さまの思い描く居住空間をつくり出せたことには、大きな喜びを感じています」(奥田氏)

2階に設置されたエアクリーナ。通常は天井面に配置されるエアクリーナを壁面に埋め込むことで、フィルタの掃除が容易に行えるように工夫している。

2階に設置されたエアクリーナ。通常は天井面に配置されるエアクリーナを壁面に埋め込むことで、フィルタの掃除が容易に行えるように工夫している。

温風、冷風の吹出し口。全館空調システムの効果を最大限に得るための気流設計に基づき、間接照明の下に取付け位置が工夫されている。

温風、冷風の吹出し口。全館空調システムの効果を最大限に得るための気流設計に基づき、間接照明の下に取付け位置が工夫されている。

快適性、コスト、メンテナンス性。あらゆる点で大きな満足感

2010年6月に新居が完成。同7月末に仲摩夫妻が入居しました。以来、夫妻は全館空調の快適さを存分に享受しています。

「エアコンとは全く違う爽やかな空気感で、昨年の夏の猛暑も気持ちよく過ごせました。また、今年、十数年ぶりの厳しい寒さの中でも、朝起きるのが全く苦ではありませんでした。来宅されたお客さまの評判も高く、大変うれしく思っています」(仁子さん)

「導入前には、電気代についての心配もあったのですが、実際に入居してからはそうした懸念も完全に払拭(ふっしょく)されました。何よりも、積水ハウス自体の気密性が高いので空調が最大限、効果的に稼働していることに加え、新築するに当たって導入した太陽光発電で必要な電力を賄い、余剰の電力を売ることで、オール電化住宅にもかかわらず月々の電気代に関しては収支的にはむしろプラスで推移しています」(恵一さん)

このように、仲摩夫妻は「きくばり」の導入成果について、その快適性はもちろん、コストやメンテナンス性などあらゆる側面で大いに満足しているとのことです。

「この快適な暮らしの空間をベースに、趣味の家庭菜園や楽器演奏などにも打ち込みながら、これからの人生をますます楽しく、そして有意義に過ごしていきたいと考えています」(恵一さん)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

用語解説

※ 全館空調システム

トイレ、洗面所、廊下なども含めて、家中をほぼ一定の温度に保ち、換気も行う空調システム。

 

お客さま紹介

仲摩 恵一さん
仲摩 恵一さん
仲摩 仁子さん
仲摩 仁子さん
積水ハウス株式会社 四日市支店 鈴鹿店 店長 奥田 透氏
積水ハウス株式会社
四日市支店
鈴鹿店
店長
奥田 透氏

仲摩恵一邸 積水ハウス株式会社

仲摩恵一邸 積水ハウス株式会社

仲摩恵一邸

  • 四日市市西部の住宅地に2010年6月竣工。土地約364m²。建坪約200m²。2階建て。

積水ハウス株式会社

  • 所在地/大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビル タワーイースト
  • 設立/1960年8月1日
  • 事業内容/建築工事の請負および施工、建築物の設計および工事監理など

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2011年04月号に掲載されたものです。

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