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アズビル金門和歌山株式会社

エネルギー消費の“見える化”をベースに、CO2排出量とエネルギーコストを大幅圧縮

アズビル金門和歌山では、azbilグループが推進するCO2排出量削減に向けた取組みの一環として、エネルギー消費の“見える化”システムの導入と、可視化された情報に基づく数々の省エネ施策を実施しました。その結果、電気、LPガスの消費量を大幅に削減。CO2排出量はもちろん、エネルギーコストの圧縮という点でも大きな成果を上げています。

アズビル金門和歌山株式会社

アズビル金門和歌山株式会社

工場・プラント分野 その他(市場・産業) 省エネルギー コスト削減 運転監視・制御システム&ソフトウェア 流量計 調節計(温調計)/記録計

CO2排出量削減目標実現に向けて、グループ一丸となって取り組む


玄関ホール、食堂にはEneSCOPE、ENEOPTpersのモニタ画面が設置されており、従業員の省エネ意識の醸成に効果を上げているほか、来社された方に自社の環境への取組みをアピールすることにもつながっている。

玄関ホール、食堂にはEneSCOPE、ENEOPTpersのモニタ画面が設置されており、従業員の省エネ意識の醸成に効果を上げているほか、来社された方に自社の環境への取組みをアピールすることにもつながっている。

azbilグループのライフオートメーション事業分野で、ガス・水道メーターの製造・販売を行うアズビル金門株式会社。アズビル金門和歌山株式会社は、その関連会社として1996年に和歌山県中部の御坊市に設立されました。

「計量法指定製造事業者※1として、家庭用、業務用の都市ガスメーターを製造し、北陸、中部、近畿、中国、四国エリアの計20府県のガス会社さまに供給しているほか、各ガス会社さまからの委託により、検定満期になった製品の再生修理のサービスも行っています」(村松)

azbilグループでは、地球環境への貢献をグループ理念に掲げており、CO2排出量を2013年度(2014年3月期)までに2006年度比で10%以上削減することを経営方針に据え、グループ全体で取り組んでいます。その一環としてアズビル株式会社は、アズビル金門の各生産会社を含むグループ全体へ、アズビルでの実践で得られたエネルギー消費の“見える化”とそれに基づく省エネ施策のノウハウの展開を推進しています。アズビル金門和歌山が、ライフオートメーション事業分野として初めて対象工場に選定され、アズビルの技術者が現場を診断し、施策を提案しました。

「これまでも、事務所や工場の蛍光灯を間引いたり、空調温度を調整したりといった省エネ活動を実施してきましたが、電力やLPガス、CO2が実際にどれくらい削減ができているかについての検証を十分には行っていませんでした。今回、本格的な省エネ施策に着手できたことは、当社にとっても大いに歓迎すべきものでした」(友田)

リアルタイムに効果を実感、検証しながら省エネを推進


検定検査室の温湿度を適正に保つ制御を行うデジタル指示調節計 SDCシリーズと検定検査室内に設置された室内形温度/湿度センサ ネオセンサ。

検定検査室の温湿度を適正に保つ制御を行うデジタル指示調節計 SDCシリーズと検定検査室内に設置された室内形温度/湿度センサ ネオセンサ。

省エネ活動に先立ち、現場のヒアリングとウォークスルーを実施。現時点での使用量を正確に把握するため、まず生産現場やオフィスのエネルギー消費を“見える化”するシステムとして、アズビルのエネルギー管理システムEneSCOPE™(エネスコープ)と電力需給最適化支援パッケージENEOPT™pers(エネオプトパース)を導入しました。

「組立てや塗装、検査といった工程ごとのエネルギー消費の特性を考慮しながら、電力計、ガスメーター、温湿度センサ、エア流量計などを設置していきました」(吉永)

そして、それらの計器、センサ類で計測したデータを計装ネットワークモジュールNXで収集し、EneSCOPE、ENEOPTpersでその状況を分かりやすくグラフなどで表示する仕組みを構築。システムは2012年7月に稼働を開始し、工場全体と職場単位でのエネルギー消費量の“見える化”が実現されました。

本格的な省エネに向けて、アズビル金門和歌山とアズビルは、システムによって可視化された情報を基に数々の省エネ施策を立案、実施してきました。例えば、最初に行ったのが、夏場の冷房対策です。もともと同社では、最初の社員が出社する朝6時ごろに空調のスイッチが入れられるというのが慣行でした。しかし、空調がない状態で工場内の室内温度を計測したところ8~9時ごろになって初めて温度が上昇することが明らかになりました。これを受けて、冷房の利用は7時からとするルールを制定。全従業員に周知しました。その結果、作業現場の快適性を損なうことなく、ガスを熱源とする空調にかかわるエネルギーが1日当たり、電力量50kWh、LPガス9m³を削減することができました。

「この施策を実施したのは、システムの導入後わずか1週間後です。“見える化”された情報から“気づき”を得て、すぐに対策を行いました。その効果がリアルタイムに分かるという点が省エネ施策の検証やその軌道修正にも役立ち、省エネ推進のモチベーションアップにもつながってもいます」(重村)

エネルギー消費状況を把握するために設置された電力計、ガスメーター、温湿度センサ、エア流量計からデータを収集するコントローラ、計装ネットワークモジュール NX。

エネルギー消費状況を把握するために設置された電力計、ガスメーター、温湿度センサ、エア流量計からデータを収集するコントローラ、計装ネットワークモジュール NX。

ス焚冷温水発生器にアズビル金門製の大型ガスメーターを設置し、ガスの使用量を計測する。

ガス焚冷温水発生器にアズビル金門製の大型ガスメーターを設置し、ガスの使用量を計測する。

CO2排出量削減だけではなくコストの圧縮にも大きな成果

特に大きな成果が得られたのが、ガスメーターの検定検査室の空調対策です。検定検査室は、国が定める検定の要件を満たすため室内を一定の温度、湿度に保つ恒温恒湿室である必要があります。そのため以前は、作業が行われない土曜、日曜も空調を稼働させていました。週末に空調を停止させてしまうと、月曜朝の作業環境に影響が出ると考えられていたからです。しかし、トライアルで何度か空調を停止させ“見える化”システムで検証したところ、土曜、日曜に空調を停止しても月曜日の午前3時に稼働させれば、朝の始業開始時には作業に必要な温湿度環境が整うことが明らかになりました。こうして運用を切り替えた結果、1日当たり、電力量726kWh、LPガス量190m³を削減できたのです。

「そのほかの省エネ対策も含め、半年間でおよそ500万円の電気・LPガスのコスト削減を実現しました。CO2排出量も2010年度比で18.1%削減と大きな成果が得られています」(前田)

今後もアズビル金門和歌山では、“見える化”された情報をベースにさらなる省エネルギーを推進すべく、施策を立案し、実践していく計画です。

「電気に比べてLPガス量の削減がまだまだ不十分だと考えています。今後、熱量需要予測や冷温水温度最適化などのアズビルの新たな省エネ技術で、LPガス量の削減にも取り組んでいきます」(南)

「今回の施策の成果は当初の期待を大幅に上回るものでした。こうした成果をほかの工場に展開し、azbilグループ全体のCO2削減の取組みに貢献していくことが、我々のミッションだと捉えています」(友田)

用語解説

※1 計量法指定製造事業者

経済産業大臣から指定を受けた計量器などの製造事業者。経済産業大臣から指定を受けた工場または事業場において、型式承認を受けた特定計量器と同一型式の計量器を製造したときに、自社検査によって検定が免除される。

 

お客さま紹介

アズビル金門和歌山株式会社 代表取締役社長 友田 馨一(けいいち)
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代表取締役社長
友田 馨一(けいいち)
アズビル金門和歌山 株式会社 取締役工場長 村松 雅裕
アズビル金門和歌山株式会社
取締役工場長
村松 雅裕
アズビル金門和歌山株式会社 技術課 課長 吉永 明生
アズビル金門和歌山
株式会社
技術課
課長
吉永 明生
アズビル金門和歌山株式会社 品質管理課 課長代理 重村 徹
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品質管理課
課長代理
重村 徹
アズビル金門和歌山株式会社 技術課 課長代理 南 伸幸
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技術課
課長代理
南 伸幸
アズビル金門和歌山株式会社 総務課 前田 幸治
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総務課
前田 幸治

アズビル金門和歌山株式会社

アズビル金門和歌山株式会社

アズビル金門和歌山株式会社

  • 所在地/和歌山県御坊市塩屋町北塩屋1825-5
  • 設立/1996年5月
  • 事業内容/都市ガスメーターの製造、販売

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2013 Vol.3(2013年06月発行)に掲載されたものです。

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