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西部石油株式会社 山口製油所

将来を見据えたIT計器室を実現「情報共有」と「見える化」を徹底追求

最新オフィス調のITプラント計器室を目指し更新が行われました。安全・安定操業を大前提に、人間工学をも意識したストレス・フリーのオフィス空間、そして大型モニタ採用により"気付き"を早める「情報共有」や「見える化」を促進。更なる効率化に向けて、コミュニケーションが活発に行われています。

瀬戸内海に面している山口製油所は、原油受入れや製品出荷もスムーズ。原油タンクは26基、272万キロリットルの貯油能力がある。

瀬戸内海に面している山口製油所は、原油受入れや製品出荷もスムーズ。原油タンクは26基、272万キロリットルの貯油能力がある。

工場・プラント分野 石油・石油化学 安定稼働 稼働改善 運転監視・制御システム&ソフトウェア

最適効率生産に向けてDCS更新を計画

IT機械室を模したCGイメージ図。

IT機械室を模したCGイメージ図。

山口県山陽小野田市に位置する昭和シェルグループ会社の西部石油株式会社 山口製油所は、原油を輸入・精製し、石油製品及び石油化学原料を安定供給しています。その原油処理能力は、日産12万バレル(年間700万キロリットル)、西日本有数の石油精製基地となっています。同製油所は、近年の需要構造に対応した石油製品の生産、供給を可能とする最新のコンピュータ制御による自動運転、最適効率の生産を行うことで、常に最良の品質を追求するとともに国内30数製油所の中でも、安定・安全かつ高効率な製油所として高く評価されています。

2007年半ば、山口製油所の安全・安定操業を担ってきた分散形情報管理総合制御システムTDCS™3000が更新の時期を迎え、その検討が始まりました。

「更新のコンセプトはクリーンでサイレントな"オフィス調の計器室"。プラント全体の情報を集約・情報共有・整理し、安全・安定操業のための意思決定を素早く冷静に行うことができる環境に加え、従来のコンソールを配した計器室ではなく、居住性に優れた計器室を目指しました」(花田氏)

人間工学を考慮した最適な計器室を目指して

新しく稼働を開始したIT計器室。大型モニタにソフトウェア・アナンシエータを表示し、警報が上がった際には、全員の目で確認ができるようになっており、情報の見える化・共有化が促進されている。

新しく稼働を開始したIT計器室。大型モニタにソフトウェア・アナンシエータを表示し、警報が上がった際には、全員の目で確認ができるようになっており、情報の見える化・共有化が促進されている。

同社の要望に応え、山武が提案したのは、レイアウトの柔軟性と人の動線が考慮され、かつオフィス調の未来型IT計器室、及び山口製油所で実績のあるTDCS™3000の後継機種となる新世代プラント・オートメーション・システム Advanced-PS™5000(以下APS5000)でした。

「TDCS3000で運転していた画面の中には、オペレータが製作したグラフィック画面が多くありました。それらを、ストレスなくAPS5000に移植できること、同時にソフトウェア資産の整理や標準化を行えることもポイントとなりました」(笠井氏)

「CGイメージ図で新しい計器室を提案してくれたことで、希望した計器室イメージに近いことが想像できました」(松本氏)

「コンソール型の監視盤を廃止し、液晶ディスプレイをOAデスクに設置することにしました。そして山武には、ソフトウェア・アナンシエータ※1を開発してもらい大型モニタに表示することで監視能力が大幅に向上しました」(土石氏)

DCS※2の置き換えに先駆け、その半年前にシミュレーション用として実機が現場に設置され、オペレータに対するトレーニングが行われました。

「操作に慣れるに従い、オペレータからは山口製油所の運転に即した細かな機能の追加要望が上がるようになりました。そのような要望にも山武は対応してくれました」(土石氏)

計器室の内装工事からDCSの更新まですべてを山武が請け負い、2008年9月に本格稼働が始まりました。

「事前に操作のトレーニングを受けていたためAPS5000への移行もスムーズでした」(久永氏)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

プロセス管理に加え日々のコミュニケーションも円滑に

上下2段に液晶ディスプレイ20台を配置しており、ディスプレイの向きを自由に変えられる。少人数で複数の情報を効率よく管理することができる。

上下2段に液晶ディスプレイ20台を配置しており、ディスプレイの向きを自由に変えられる。少人数で複数の情報を効率よく管理することができる。

新しい計器室では、19インチの液晶ディスプレイを20台用意し、上下2段に配置しました。上段に表示したトレンドグラフでプロセスの状態監視をしつつ、下段のグラフィック画面を用いてオペレーションすることができます。通常は2つの系統を10台ずつの液晶ディスプレイで監視していますが、警報など緊急度の高い情報が発生した場合は、必要に応じて、情報を表示する液晶ディスプレイの台数を増やすなど、柔軟に運用を変更しています。コンパクトなスペースの中で効率的なオペレーション環境が実現しました。

また、65インチの大型モニタを5台設置。ソフトウェア・アナンシエータや運転画面などのほか、事務的な業務・運用スケジュール・連絡事項などの情報をフレキシブルに表示し、メンバーへの可視化・共有化が促進されたのです。

「日々の引継事項や書類・ラインアップ図も電子化し、大型モニタに表示することで確実な申し送りが行え、より安全・安定操業に大きく寄与しています」(守岡氏)

将来の更新には今のメンバーも入れ替わることが予想されます。そのため、新しい若い人たちが、知識を引き継いでいかなくてはなりません。同時に導入された、運転支援自動化パッケージKnowledge Power™を利用した知識伝承の取組みが既に始まっています。

用語解説

※1 アナンシエータ

プロセスの状態が異常になったことをオペレータに伝達する手段として、表示装置に表示するとともに、警報音を発して注意を促すようにしたシステム。

※2 DCS(Distributed Control System)

分散制御システム。工場の生産システムなどを集中制御するのでなく、システムを構成する各装置・機器が制御装置を持つ。それらをネットワーク接続し、必要情報をやりとりして相互監視・制御する。負荷の分散が図れ、安全でメンテナンス性の良いシステム構築が可能。

お客さま紹介

西部石油株式会社 山口製油所 工務部 計電課長 花田忠明氏
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工務部
計電課長
花田忠明氏
西部石油株式会社 山口製油所 工務部 計電課計装係長 松本秀雄氏
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計電課
計装係長
松本秀雄氏
西部石油株式会社 山口製油所 工務部 計電課計装係 主任 土石明彦氏
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工務部
計電課計装係
主任
土石明彦氏
西部石油株式会社 山口製油所 工務部 計電課計装係 津森廣志氏
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工務部
計電課計装係
津森廣志氏
西部石油株式会社 山口製油所 製造部 製油二課長 守岡実氏
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製造部
製油二課長
守岡実氏
西部石油株式会社 山口製油所 製造部 製油二課製油一係長 久永政雄氏
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製造部
製油二課
製油一係長
久永政雄氏
西部石油株式会社 山口製油所 製造部 製油二課 製油二係長 岸根幾一氏
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製造部
製油二課
製油二係長
岸根幾一氏
西部石油株式会社 山口製油所 技術部 情報システム課 制御技術係長 畑谷克己氏
西部石油株式会社
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技術部
情報システム課
制御技術係長
畑谷克己氏
西部石油株式会社 山口製油所 情報システム課 制御技術係 主任 笠井英充氏
西部石油株式会社
山口製油所
情報システム課
制御技術係
主任
笠井英充氏

西部石油株式会社 山口製油所

西部石油株式会社 山口製油所

西部石油株式会社 山口製油所

  • 所在地/山口県山陽小野田市西沖5番地
  • 設立/1962年6月25日
  • 事業内容/原油の輸入・精製、石油製品及び石油化学原料の販売

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2009年07月号に掲載されたものです。

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