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新日本製鐵株式会社 君津製鐵所

調節弁の状態を把握することで効率・効果的なメンテナンス業務が可能に

調節弁の状態を可視化できる山武の調節弁メンテナンスサポートシステムValstaff(バルスタッフ)の導入により、熟練者の経験や勘に頼らない客観的な設備診断が可能となり、安心・安全・効率的な工場の操業が実現しています。

新日本製鐵株式会社 君津製鐵所

新日本製鐵株式会社 君津製鐵所

工場・プラント分野 鉄鋼 安定稼働 稼働改善 コントロールバルブ(調節弁)/操作端

世界最大規模の製鐵所から産まれる高品質な鉄鋼製品

メッキ工場ライン

メッキ工場ライン

新日本製鐵株式会社君津製鐵所で生産される鉄鋼製品は年間1000万トンと世界最大規模を誇ります。国内最大の需要地である関東エリアの製造拠点として、東京ドーム約220個分もある敷地内では、鉄鉱石などの原料から取引先のニーズに合わせた製品加工までの一貫生産が行われ、特に最近は、自動車や家電製品用の高機能商品が好調です。

圧延やメッキなどの各製造工程は、大量のエネルギーを使用しますが、同所では製鉄工程で発生するコークスガスを所内のエネルギーとして利用、その再利用率は97%にもなり、省エネルギーに貢献しています。

同所と山武の付き合いは設立当初からで、所内にはDCSをはじめ調節弁などのフィールド機器が数多く導入されています。そして、同所の計装設備の整備を担っているのが計装整備課です。

「各設備の効率的な保全・管理業務を遂行するために、調節弁の状態把握が課題となっていました。特に燃焼系の設備ではエネルギー供給を制御する調節弁の役割が大きく、正常に稼働しない場合、製品不具合となってしまうからです」(丸山氏)

こうした相談を受けた山武では、調節弁メンテナンスサポートシステムのValstaff™(バルスタッフ)を提案しました。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

熟練者の五感に頼らない、客観的なメンテナンスが可能に

燃焼プロセスで使用されている調節弁とValstaff対応のポジショナ

燃焼プロセスで使用されている調節弁とValstaff対応のポジショナ

調節弁の状態をモニタでチェック

調節弁の状態をモニタでチェック

Valstaffは、調節弁の開閉の位置決めをするポジショナが収集した、調節弁の稼動状況が分かる開度別頻度分布データやスティックスリップ診断などの情報を、Valstaffアプリケーションのインストールされたパソコンで収集、データを見える化し、監視・メンテナンス業務の効率化を推進するシステムです。

「調節弁の状態やプロセスデータを可視化できるので、収集したデータの活用法も一緒に考えていきましょうと提案されました。また、DCSとは別のネットワークで構築するので設備の安定性・安全性に影響を与えないことも魅力的で採用を決めました」(丸山氏)

Valstaffは主に高品質な製品加工が求められるメッキ工場に導入されています。特に2006年10月に新設された第5工場では、ほぼすべての調節弁の状態把握が可能になっています。

「現在、燃焼が必要な工場を中心に6システムが稼働しています。これまで何度もValstaffによるデータ解析と対応により、調節弁に対する整備の必要性を事前に察知し、設備停止を未然に防いでいます」(影山氏)

以前は、DCSの警報により設備のトラブル発生が分かっても、調節弁の状況が外観からは把握できないため、原因の特定は困難でした。あるいは、設備診断は設備を熟知した熟練者に頼らざるを得ませんでした。しかし今は、Valstaffによって調節弁の状態を定量化することで誰もが把握できます。さらには、設備を停止しない効率的な保守管理も可能になりました。また、Valstaffを効果的なツールとして活用するために、収集したデータを山武が3ヵ月ごとに解析をし、同課と報告検討会を行いながら調節弁の傾向や保守点検の提案を行っています。

「山武は対応が早く何でも相談しやすいパートナであり、設備のより効率的な運用に関してさまざまな提案をしてくれるのでほんとうに心強いです」(加藤氏)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

メーカとユーザという関係を超えて

Valstaff導入によって安心・安全でしかも効率的な操業への効果が期待できることから、同課では今後も積極的に各製造工程へのValstaff導入を計画しています。そこで、ポジショナの更新時期を利用しながら、所内にある調節弁のポジショナをValstaff対応用のHART通信対応モデルに切り替え、Valstaff導入の環境を整えています。

最後に山武へのこれからの期待をお聞きしました。

「これからも現場にとって役立つ製品を提案してもらいながら、一緒に成長したいです」(影山氏)

「厳しい環境下でも信頼できる耐久性があり、製品寿命の長い製品づくりに取り組んでほしいです」(加藤氏)

「メーカとユーザという関係を超えて、一緒に安心・安全・効率的な生産現場を作っていくパートナだと考えています」(丸山氏)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。

用語解説

コークス

石炭の多くは粉状で、強度と燃焼エネルギーが不足しているので、コークス炉で蒸し焼きにしてコークスにすることで適度な強度と高い燃料エネルギーを確保する。鉄鉱石に含まれる酸素とコークスの炭素が結合して一酸化炭素となり鉄が還元される。

コークスガス

コークス炉で発生する一酸化炭素を主成分とする可燃性ガス。

圧延

鋳造で製造された半製品に力を加えて「鍛える」ことで所定の形状の製品に加工する作業。なお、常温の状態でさらに薄く引き延ばす作業や常温で行われる圧延は、冷延(冷間圧延)という。

DCS(Distributed Control System:分散形制御システム)

現場に近い複数のコントローラで分散制御を行うシステム。従来の集中制御と違い、負荷の分散を図るため、メンテナンス性のよいシステム構築ができるのが特徴。

HART(Highway Addressable Remote Transducer)通信

業界標準方式として世界的に普及しているフィールド機器と調節計、表示計などとの通信信号。

 

お客さま紹介

新日本製鐵株式会社 君津製鐵所 電気計装整備室 計装整備課 課長 丸山 孝一氏
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電気計装整備室
計装整備課
課長
丸山 孝一氏
新日本製鐵株式会社 君津製鐵所 電気計装整備室 計装整備課 班長 影山 優氏
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計装整備課
班長
影山 優氏
新日本製鐵株式会社 君津製鐵所 電気計装整備室 計装整備課 班長 加藤 寿春氏
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電気計装整備室
計装整備課
班長
加藤 寿春氏

新日本製鐵株式会社 君津製鐵所

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新日本製鐵株式会社 君津製鐵所

  • 所在地/千葉県君津市君津1番地
  • 創業/1965年
  • 事業内容/熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、プレコート鋼板、厚板、H形鋼、鋼矢板、線材、UO鋼管、スパイラル鋼管、特殊電縫鋼管、鍛接鋼管などの製造

この記事は山武グループ(現:azbilグループ)のPR誌azbil(アズビル)の2008年04月号に掲載されたものです。

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