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大塚淺見ビルディング

中小規模建物の省エネ化を、公的助成金を活用して効率的に実施

東京都豊島区、JR大塚駅至近に立地する大塚淺見ビルディングでは、老朽化した空調設備の更新に伴い、省エネ対策を実施しました。取組みに当たっては、東京都が実施する中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトの助成金を活用してコスト負担を軽減。空調を支える熱源装置の台数制御や照明のLED化を進めることにより、助成金申請時のCO2削減量・省エネ率の目標を達成する見込みです。

大塚淺見ビルディング

大塚淺見ビルディング

建物分野 オフィスビル 省エネルギー 安定稼働 老朽化対策 中央監視システム ダイレクトデジタルコントローラ

空調設備の更新に合わせ、省エネ対策の実施に舵を切る

都電荒川線の接続駅となっているJR山手線大塚駅。周辺には数多くの商店や商業施設、オフィスビルが立ち並び、にぎわいを見せています。そんな大塚駅から徒歩3分という好立地に立っているのが大塚淺見ビルディングです。地上8階、地下1階のこのビルは、建物のオーナーである淺見地所株式会社が事務所を構える地下階を除き、地上階のすべてが賃貸オフィスとなっています。

「当ビルの竣工は1988年。以来、建物の空調設備は20年以上にわたって、使われ続けてきていましたが、数年前から設備の老朽化に伴う不具合が発生するようになっていました。特に夏の暑い時季などに、空調の効きが悪くなるといったことも度々起こるようになりました」(伊東氏)

そこで、淺見地所では2011年に空調設備の更新を決定。ただ単に老朽化した機器を新しいものに置き換えるだけではなく、同時に省エネ対策の実施を含め検討を開始しました。

「東日本大震災に伴う電力不足が叫ばれている時期だったので、省電力に向けた社会的な要請が非常に高まっていたという背景もありました。その一方で、建物自体に省エネ対策をしっかりと施すことが、賃貸オフィスビルとしての付加価値を高めることにもつながると考えました」(森氏)

各種補助金申請の支援における、豊富な実績に大きな安心感

屋上に設置された高効率空冷ヒートポンプチラー。

屋上に設置された高効率空冷ヒートポンプチラー。

しかし、設備の更新に加えて省エネ対策を実施するとなると、投資コストが大きく膨らんでしまいます。そこで淺見地所が注目したのが、東京都が実施していた「中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクト※1」でした。同社では、このプロジェクトで交付される助成金の活用を前提に空調設備の更新と省エネ対策に取り組むことを決め、ビルの運用を担当する三菱地所リアルエステートサービス株式会社、およびビル管理業務に当たる三菱地所コミュニティ株式会社の協力を得て、設備の設計・施工を依頼するベンダーを検討。その結果、パートナーに迎えたのが、既存中央監視設備の保守業務を担当していたアズビル株式会社でした

東京都の助成金を申請するには、東京都環境整備公社の省エネルギー診断を受けることが条件となります。大塚淺見ビルディングでも、設備更新の具体的な検討に入る前に、その診断を受けていますが、その際、公社からは既存のセントラル空調から個別空調へ設備更新し、省エネルギーを実現する提案があったといいます。

「しかし、テナントが入居している状態で個別空調の導入工事を実施することは困難でした。そこで最終的には、既存のセントラル空調をそのまま利用し、省エネルギーを追求することを決めました。その上で助成金申請に必要な省エネ率をクリアするために、パートナーとしてアズビルを選定しました」(船越氏)

「検討した東京都の助成事業は、競争率が高いことに加え、審査も非常に厳しく、申請書類や綿密な提出資料を作成できるという点はパートナー選びの重要なポイントでした。その点、アズビルは、環境省や経済産業省などの補助金を活用した省エネ施策を数多く手がけており、都の要求に速やかに対応してくれました」(森氏)

既存の中央監視装置から更新された建物管理システムsavic-net FXmini。操作性が向上し、効率よく管理作業が行える。

既存の中央監視装置から更新された建物管理システムsavic-net FXmini。操作性が向上し、効率よく管理作業が行える。

熱源管理用デジタルコントローラ PARAMATRIX™4。負荷側の需要に合わせてヒートポンプチラー、冷水/温水ポンプの台数制御を行う。

熱源管理用デジタルコントローラ PARAMATRIX™4。負荷側の需要に合わせてヒートポンプチラー、冷水/温水ポンプの台数制御を行う。

一連の対策の成果として、省エネ率17.6%の達成を見込む

LED化されたオフィスの照明および誘導灯。省電力実現に大きく貢献している。

LED化されたオフィスの照明および誘導灯。省電力実現に大きく貢献している。

アズビルに決定後、淺見地所では2011年8月に助成金を申請。9月には助成金の交付が決定しました。その翌月には工事が開始され、2012年5月に完了しました。

「助成事業の実施に当たって、東京都からは度々問合せがありましたが、アズビル担当者が的確に対応したことも、当社の助成事業がスムーズに完了した大きな要因でしょう」(森氏)

今回実施した主な省エネ対策としては、既存の空冷ヒートポンプチラー2台をそれぞれ最新の高効率タイプに置き換えるとともに、熱源機運転台数制御、電力デマンド制御を導入。負荷側からの熱要求量に応じてチラーや冷水/温水ポンプの稼働台数を制御し使用電力量を制限するのに加え、電力使用状況に応じて契約電力量を超えそうな場合には熱源機の運転を止めて調整する仕組みを導入しました。これによりビル全体としての最適化が図られ、CO2削減およびコスト削減にも効果を上げています。加えて、オフィスエリアの一般型蛍光灯、および建物内の蛍光誘導灯をそれぞれLED化するという対策も実施。さらなる省電力を追求しています。

「まだ初年度が完了していない状況ですが、一連の更新工事の結果、助成金申請時に掲げたCO2 80トン/年の削減、省エネ率17.6%は確実に達成される見込みです。また、中央監視装置として新たに導入したsavic-net™FXminiの見やすくて操作性に優れた監視画面により、設備の管理に当たる担当者の負荷が大幅に軽減されるという成果も得られています」(船越氏)

「今回、助成金の交付を受けた東京都のプロジェクトでは、助成事業実施後6年間にわたる効果報告が求められていますが、それについても、アズビルの継続的な支援があれば安心です。今後もアズビルには、メンテナンス対応なども含め、“ビルの生命線”ともいえる空調設備の稼働を、しっかりと支えていってくれることを期待しています」(伊東氏)

用語解説

※1 中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクト

東京都内の中小規模事業所における高効率な省エネ設備の導入を助成する東京都の事業。設備導入により達成されたCO2削減量をクレジット化する権利を都へ無償譲渡することが条件となる。計4回の募集が行われた。

 

お客さま紹介

淺見地所株式会社
代表取締役
伊東 太映子氏
淺見地所株式会社
取締役
森 公美子氏
三菱地所コミュニティ株式会社
プロパティ事業部
管理一部 管理二課
課長代理
船越 英之氏

大塚淺見ビルディング

大塚淺見ビルディング

淺見地所株式会社

  • 所在地/東京都豊島区北大塚1-14-3
  • 設立/1988年3月
  • 事業内容/オフィスビルなどの賃貸運営

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2013 Vol.3(2013年06月発行)に掲載されたものです。

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