第一環境株式会社

現地を訪問せずに継続的な検針業務が可能に

本プロジェクトに当たり、アズビル金門ではSigfox無線発信機を開発。2017年9月末から10月初旬にかけて、アズビル金門の電子式水道メーターとSigfox無線発信機を島内28カ所に設置する工事を行い、同11月からSigfoxを使った自動検針システムを本稼働しました。

「効率的に自動検針を行う仕組みが整い、各戸の水道使用量を順調に検針できています。さらに、今回のプロジェクトは、Sigfoxを使った自動検針を実現した先進的な事例として、各方面から大きな注目を浴び、予想を上回る反響がありました」(菊地氏)

今回のシステムでは、電子式水道メーターに取り付けられた無線発信機を使って、1日に2回の検針データがSigfoxのサーバに送信されます。第一環境の担当者はこのサーバにWeb経由でアクセスして検針データを確認。その水道メーター指針値を第一環境の検針用のハンディターミナルに入力し請求処理に移行します。検針のために長い移動時間をかける必要がなくなり、担当者は姫路営業所内に居ながらにして西島の検針の処理が行えるようになりました。

また、アズビル金門では、Sigfoxサーバから無線での検針データ送受信状況やメーターの稼働状況などのデータを取り込み、グラフで可視化、Web画面上で管理が行える独自のクラウドサービスも提供しています。

「今回の西島のケースでは、メーターの設置台数が28個と少ないため、料金の算定に必要なデータのみを利用していますが、同様の自動検針の仕組みを都市部などで大規模に適用することになれば、アズビル金門のクラウドサービスを活用し、日次・月次などの報告書や使用量の統計データから水道使用の傾向を分析するなど、さらなる高水準のサービスの提供に向けた取組みが可能だと考えています」(道又氏)

第一環境では、対象となる地域の特性や顧客である事業体のニーズなどを考慮しながら、市場の最新技術を活用し、検針業務の自動化にかかわる取組みを加速させていきたいとしています。

「今後、自動検針は普及段階へと移行するでしょう。アズビル金門には、さらなる発展的なサポートをしてもらいたいと考えています」(菊地氏)

「今回の提案を受けた当時は、LPWAが話題になり始めたばかりのころでした。アズビル金門は市場の変化にスピード感を持って対応し、当社にとって最適なソリューションを提案・実現してくれました。そうした点を非常に信頼しており、今後もビジネスパートナーとして大いに期待しています」(松本氏)

自動検針イメージ

自動検針イメージ

用語解説

※1 LPWA(Low Power Wide Area)
低消費電力で広域につながる無線通信技術。IoTなど膨大な量のデータを集めて活用するための通信インフラとして期待されている。
※2 Sigfox
フランスのSigfox S.A.が2009 年から提供している IoT用のネットワーク規格。日本では京セラコミュニケーションシステム株式会社が事業者となり、国内でのサービスを提供している。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2018 Vol.6(2018年12月発行)に掲載されたものです。