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リョービミラサカ株式会社

保守中の機械の再起動を確実に防止、現場作業者の大きな安心につながる

鋳造課をはじめ金型課や工務課などの作業者全員にロックアウト用のパドロック(南京錠)/キーが配布され、各人はそれを常時携行して作業に当たっている。パドロックは9色から選ぶことが可能で、運用に合わせて使い分けることができる。

鋳造課をはじめ金型課や工務課などの作業者全員にロックアウト用のパドロック(南京錠)/キーが配布され、各人はそれを常時携行して作業に当たっている。パドロックは9色から選ぶことが可能で、運用に合わせて使い分けることができる。

2015年11月末に、リョービミラサカへ製品が納入され、その後、テスト運用を開始。実際に利用した現場作業者の声を集めながら、手順やルールなどを固めていきました。準備期間を経て、2016年4月には、鋳造課の146人に黄色の錠、金型課や工務課など鋳造課以外の部署112人に緑の錠を個別に割り当て、ロックアウトの本格運用を開始しました。対象となる社員はパドロックとキーを常に身に着け、現場作業で必要なときはすぐにロックできるようにしています。

具体的な運用として、作業者が鋳造機内に入って作業する際には、まず操作盤で機械の電源を切る。キースイッチを抜く。スイッチを覆う金属板のカバーを下ろしてパドロックでロックするという手順を踏み、電源が入らないように物理的に鍵をかけます。解除はロックされたパドロックを所有する作業者のキーでしか行えないため、ほかの作業者が誤ってロックを解除することはありません。

「鋳造機内の金型のメンテナンスを行う金型課や、鋳造設備の点検整備を行う工務課などの作業者にとって、従来のタグアウトでは作業中に機械が動き出すのではないかという不安がありました。実際に、そうした不安が払拭(ふっしょく)されたという声が作業者から寄せられています」(中野氏)

一方、安全を管理する上での重要なコミュニケーションツールとしてもロックアウトを活用しています。

「鋳造課のメンバーが管理する鋳造機に緑色のパドロックがかかっていた場合、自分の作業スペースに他部署である金型課か工務課の人が作業しているというのが一目で分かります。金型課だと鋳造機の中にいる、工務課だと鋳造機の周辺で作業しているかもしれないということが分かり、少し広くものを見て対応しなければならないと判断します。自分の課だけの判断だけではなく、関連部署と連携を取りながら作業を進めるようになりました」(木村氏)

また鋳造工程だけでなく、加工工程など、工場内のほかの部分にもロックアウトを導入すべきだという意見が、現場から上がっています。

「非効率的な面もあるロックアウトの導入拡大を求める意見は、安全確保のための取組みによって、作業者一人ひとりの作業安全に対する意識が確実に醸成されていることの証しだと捉えています。導入当初は作業が増えるので面倒だという意見が多くありましたが、今ではロックアウトがないと不安に感じるまでになりました」(中野氏)

「今後はロックアウトの適用範囲のさらなる拡大を目指しつつ、社員の安全意識をより向上させるための教育にも注力していきたいと考えています。そうした面も含めて、アズビルトレーディングをはじめazbilグループには、より幅広い領域での支援を期待しています」(卜部氏)

用語解説

※1 ダイカスト
鋳造法の一つ。金型に溶融したアルミニウム合金などの金属を高圧で注入することにより、高い寸法精度の鋳物を短時間に大量に生産する鋳造方法、またその製品。
※2 TPM(Total Productive Maintenance)
製品の不良やロス、設備の故障・災害の原因を除去するため、社員全員参加による現場環境の改善や、設備に関する知識を高める企業体制を構築するための活動。公益社団法人日本プラントメンテナンス協会によって1971年に提唱された。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2017 Vol.3(2017年06月発行)に掲載されたものです。