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国家公務員共済組合連合会 大手前病院

着実な省エネ効果の積重ねで第二種エネルギー管理指定工場へ

各部屋には、省エネルギーを呼びかけるメッセージとともに温度計が設置されている。室温を確認して、室内設定温度を変更できる配置となっている。

各部屋には、省エネルギーを呼びかけるメッセージとともに温度計が設置されている。室温を確認して、室内設定温度を変更できる配置となっている。

現地調査後も、アズビルの支援の下に目標を設定しながら、省エネルギーに向けた取組みを強力に推進しています。具体的には、空調機プログラムの変更や外気冷房の有効利用、2次ポンプのインバータ制御といった空調システムのチューニングを主体とした改善を実施。さらには、夜間照明、エレベータ、エスカレータ運転時間の制限を実施したり、室温の監視や調整を行う省エネ担当者を配置したりしました。

「特に、廊下や部屋のスイッチ類など目に触れるところに棒形アルコールタイプの温度計を取り付けたことや、省エネ活動の成果を院内広報誌で紹介したことは、職員の省エネ意識の向上に大きく寄与しました」(岡村氏)

「アズビルが提案してくれた運用改善を中心とした施策の実施により、2011年度には2010年度比で原油に換算して約16%のエネルギーを削減。さらに2012年度には前年度比で約9%の削減を実現しています。2010年度と2012年度を比較すると、電気、ガスの消費量が実に4分の1程度削減されたことになります」(武安氏)

「もちろんそうしたことが、病院全体としての支出の削減や、環境問題に向けた社会的責任の担保など、病院経営をめぐる課題解消の意味からも大きな意義を持っていることはいうまでもありません」(楠本氏)

大手前病院では、今後もアズビルと協力し、管理標準の「改善」「実践」「検証」、さらなる「改善」というPDCAサイクルを回すことで、なお一層の省エネルギーを追求していくことになります。

「2013年度に当病院が掲げている削減目標は前年度比4%。それが達成されれば、2010年度に原油換算で4000kl超/年だったエネルギー消費量が3,018kl/年となり、いよいよ第二種エネルギー管理指定工場の要件である3,000kl未満という線も見えてきます。アズビルとともに手を携えながら、目標を一つひとつ着実にクリアしていきたいと考えています」(有岡氏)

■大手前病院におけるエネルギー消費実績推移

用語解説

※1 省エネ法
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」。工場や事業所が使用するエネルギー量(原油換算)によって「第一種エネルギー管理指定工場等」(3,000kl/年以上)、「第二種エネルギー管理指定工場等」(1,500kl/年以上3,000kl/年未満)をそれぞれ指定し、エネルギー使用状況届出書、中長期計画書、定期報告書といった法定書類の提出やエネルギー管理統括者等の選任を求めている。
※2 省エネルギーセンター
産業、ビル、家庭、地域などの各分野のニーズに応じた省エネ・節電技術・手法に関する情報発信や、新エネルギーや蓄電、スマートテクノロジー等の新たな技術に対応する省エネ技術・手法の開発・普及、それら技術等を使いこなし、実践していく人材の育成などを行う一般財団法人。
※3 エネルギー管理指定工場の現地調査
経済産業省 資源エネルギー庁が第一種、第二種のエネルギー管理指定工場を対象に実施する、省エネ法の遵守状況についての調査。実施主体は省エネルギーセンター。80点以上が合格とされ、60~79点では書面による指導と経過報告が課されるほか、60点未満の場合には経済産業局による立入り検査が実施される。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2013 Vol.4(2013年08月発行)に掲載されたものです。