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松菱金属工業株式会社

想定された省エネ効果だけではなく、排水温を下げるといった副次効果も

被膜設備の洗浄槽熱回収リモート盤。中央部の操作パネル SmartScreenで、熱回収にかかわる機器の運転状況などを監視・記録している。上部のデジタル指示調節計 形R35ではドレン水のpH濃度を計測している。

被膜設備の洗浄槽熱回収リモート盤。中央部の操作パネル SmartScreenで、熱回収にかかわる機器の運転状況などを監視・記録している。上部のデジタル指示調節計 形R35ではドレン水のpH濃度を計測している。

こうした取組みの成果は着々と上がっています。コンプレッサの高効率化による電力使用量の削減に加え、蒸気や温水の回収による熱の再利用でボイラのガス使用量が大幅に抑制できており、同社では、原油換算で年間100キロリットル、省エネ率にして5.7%のエネルギー削減を見込んでいます。

「廃熱を有効利用することで排水温も下がり、下水道法で定められた排水温度の基準値を超える心配もなくなるといった副次的な効果も得られています」(高橋氏)

「今回の仕組みを追加したことによるオペレーションの変更もほとんどなく、スムーズに運用を開始することができました」(森本氏)

今後、松菱金属工業では、これらの仕組みを活用して、さらなる省エネルギーに向けた改善を図っていきたいと考えています。

「今後は、SmartScreenによって詳細に把握できるようになった機器ごとの稼働状況のデータ分析が重要な決め手になるはずです。アズビルには、そうしたデータ活用の支援も含め、持ち前のノウハウと技術力に基づく、広範な視点に立った省エネ提案を大いに期待しています」(高橋氏)

用語解説

※1 磨棒鋼
ステンレスのように光った精度の高い丸棒や平鋼・角鋼などの鋼材のことで、主に車や機械の部品の切削母材として使われる。圧延されたままの鋼材は、表面の酸化被膜や目に見えない傷などがありそのまま使えないため、加工を施して磨棒鋼を作る。
※2 冷間圧造用鋼線
金属は適切な荷重を加えると破壊することなく変形する性質を利用し、穴の開いたダイスから素材を引き抜いて加工するなどして仕上げられた鋼線。熱を加えず常温で加工される。
※3 ISO14001
国際標準化機構(ISO)が定める環境マネジメントシステムに関する国際規格の総称。組織の活動・製品およびサービスによって生じる環境への影響を持続的に改善するためのシステムの構築、継続的改善というPDCAサイクルの実践を要求している。
※4 エネルギー使用合理化事業者支援事業
環境共創イニシアチブ(SII)が、事業者の計画した省エネルギーへの取組みに関し「技術の先端性」「省エネルギー効果」「費用対効果」を踏まえて政策的意義が高いと認めた設備導入についての支援を目的とした補助制度。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2014 Vol.3(2014年06月発行)に掲載されたものです。