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株式会社カネカ 高砂工業所

高精度検知を実現する監視モデルの設定が若手のスキル向上に大きく貢献

高砂工業所が導入したBiG EYESは、2016年12月に稼働。ボイラやタービン、コージェネといった自家発電設備の監視に適用されており、成果は着実に表れています。

「これまでにBiG EYESが検知した異常予兆は計6件。その中には、給炭管の詰まりやダンパの動作不良など、ベテランのオペレータよりも早く予兆を検知した例も含まれています。DCS※2を使った計測値の上下限監視では幅が広すぎて検出できないものをBiG EYESではより高精度に検出することができます。その結果、より早い段階から問題の所在を検討し、必要な点検や処置を行うことができるので、トラブルによる緊急停止を回避することが可能となっています」(北村氏)

一方、BiG EYESでは、設備の監視対象となる計測点をあらかじめ設定し、これまでに蓄積された対象ポイントの正常な操業データから、ファジー・ニューラル・ネットワークで学習。正常と見なせる値の範囲の区間を割り出し、監視内容にかかわるモデルを作成する必要があります。高砂工業所では、BiG EYESの稼働に先立って、4人の担当者がアズビルの実施する3日間のトレーニングを受講。そこで学んだ内容を現場に持ち帰り、オペレータ全員へ設定手順の共有を図りました。

「監視モデルの作成は、特定のスタッフではなくプロセスを理解している現場のオペレータ自らが携わっており、オペレータ主体、運転主体で構築しています。こうした活動は、設備の構成や仕組み、プロセスを若手が深く知ることにも貢献しており、監視のスキルも上がっていると手応えを感じています」(黒木氏)

今後も高砂工業所では、エネルギー部が管轄する、広範な設備の監視に今回導入したBiG EYESを活用していく予定です。

「発電プラント以外の用水・純水・排水・廃棄物処理工程についても導入検討を進めています。それらの領域での異常予兆の検知においても、BiG EYESが大きな成果をもたらしてくれるものと確信しています」(早瀬氏)

「『超安定』の達成を目指した取組みにおいては、まず我々自身がやりたいことを明確にして、その実現に向けて信頼できるパートナーの支援を仰ぐことが重要だと考えます。複雑で厄介な問題についても、常に意見のキャッチボールに快く応じてくれるアズビルは、今後も我々にとって信頼できるパートナーだと感じています」(野夫井氏)

用語解説

※1 ユーティリティ
各種設備、装置を運転するために必要な電力、燃料、蒸気、工業用水、圧縮空気などの総称。
※2 DCS(Distributed Control System)
分散制御システム。プラント・工場の製造プロセスや生産設備などを監視・制御するための専用システム。構成する各機器がネットワーク上で機能を分散して持つことで、負荷の分散化が図れ、安全でメンテナンス性に優れている。

※BiG EYESは、アズビル株式会社の商標です。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2017 Vol.6(2017年12月発行)に掲載されたものです。