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ユニチカ株式会社 宇治事業所

簡便なプログラムの記述により工程の自動化が容易に行える

突発整備発生中のアラームと、それに対する回避操作が可視化されている。ここで見つかった操業パターンがKnowledge Powerにて自動化された。

突発整備発生中のアラームと、それに対する回避操作が可視化されている。ここで見つかった操業パターンがKnowledge Powerにて自動化された。

ユニチカではこれらのツールを軸とした運用改善に着手しました。これまで人手で行ってきた作業を、Knowledge Powerでプログラム化して自動化するという取組みを実施しています。その結果、例えばプラントの起動/停止など、従来は担当者がDCSの画面を見ながら操作を行っていた工程においても、人を張り付けることなく、システムで自動実行できるようになりました。

「プログラム作成も簡単で、3日間のトレーニングを受講するだけで、現場で監視・制御に当たる担当者全員が、必要な手順をKnowledge Powerに組み込めるようになりました」(和田氏)

「現場担当者がツールの利用について困ったときにサポートできるようにと、ユニチカ設備技術のスタッフも一緒にトレーニングを受けたのですが、実際にはサポートも全く不要で、現場で問題なく使いこなしています」(三上氏)

「以前は、ある時間帯にいつも特定のアラームが当たり前のように発生し、それに対して定められた操作を行うという運用を行っていました。そうした工程を見直し、Knowledge Powerで操作を自動化し、アラームが発生しないような運用に変更しました」(角川氏)

また、同社ではKnowledge Powerに加え、アズビルのイベント解析サービス※2を利用。DCSで蓄積しているアラームの発生時間、頻度、操作の内容や回数などの情報をイベント解析することで、その相関関係をグラフなどを用いて見える化しています。このサービスを使って、運用上の課題やムダを検証し、それを改善するプロセスをKnowledge Powerに実装するという方法を繰り返し、アラームの発生を最小限にとどめることができました。

「イベント解析により、あるアラームが発生すると必ず行っている作業のパターンがあることが分かりました。その内容を現場の作業と照らし合わせKnowledge Powerに作り込みます。これを繰り返すことでアラームの発生が大幅に減りました」(角川氏)

一方、PlantWalker-HVの導入も現場作業の効率化に大きく貢献しています。プラントの設備は、建物の1階から4階に設置されています。例えばトラブル発生時などは、対象となる機器の設置階と2階の監視室を往復して対応していました。

「PlantWalker-HVがあれば、現場で作業を行った結果を携帯端末でその場で確認できます。DCSを現場へ持ち出せるイメージです」(田中氏)

このような工程の自動化、運用作業の効率化が、担当者の大幅な負担軽減につながっています。さらに、2~3人で構成されるオペレーションチームが2つの現場を兼務するといった、人材の有効活用の検討も進んでいます。

「今回、Knowledge Powerを中心に構築した運用の仕組みやノウハウについては、今後立ち上げる新規プラントにも、ぜひ適用していければと考えています。今後もアズビルには、さらに手厚いサポート、積極的な提案を期待しています」(濵田氏)

用語解説

※1 DCS(Distributed Control System)
分散制御システム。プラント・工場の製造プロセスや生産設備などを監視・制御するための専用システム。構成する各機器がネットワーク上で機器を分散して持つことで、負荷の分散化が図れ、安全でメンテナンス性に優れている。
※2 イベント解析サービス
DCSに蓄積されているアラーム通知/操作履歴データ(=イベント)を独自手法で解析し、操業改善につながるポイントを可視化する。解析レポート作成にとどまらず、ユーザー/ベンダーが協働して改善策の検討に当たる操業改善検討会の定期実施まで含めた形で提供される。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2013 Vol.1(2013年02月発行)に掲載されたものです。