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藤田エンジニアリング株式会社

プログラミング不要で工数の大幅な削減が可能に

約3カ月の期間を費やして建設された実験棟は、2010年10月に稼働を開始。床面積20m2の棟内には、面積当たりの栽培効率を上げるために植物が上下2段に並べられ、棟内の温度や湿度、あるいは液肥は、NXを中心に構築された計測・制御システムによって、常に植物にとって最適な状態に保たれています。また、光合成に必要な光についても、建物の屋根や囲いを覆っているポリカーボネートを通して太陽光を採り入れているほか、日照時間の短い時季には照明を点灯。さらに、壁面には太陽光を採り入れるための反射板を取り付け、その時々の日射角度に応じて、反射板を自動で上下左右に動かして必要な光量を確保するといった工夫も施されています。

「通常、PLC※2を使ってこうした計測・制御の仕組みを構築するには、複雑なプログラミングが不可欠で、多大なコストと時間、そして高度なスキルを要します。これに対してNXでは、専用の画面でパラメータを設定していくだけという簡単な操作により、スキル要らずで同様のことが実現可能です。NXではPLCに比べておよそ5分の1程度の工数でエンジニアリングが可能で、保守性の高さも考え合わせれば、劇的な生産性の改善が図れているものと実感しています」(村上氏)

併せて、社屋内の開発室と実験棟内のNXおよびWebカメラを無線LANでつなぐことにより、実験棟内の様子をはじめ温度、湿度などの状態を中央監視システムで随時閲覧できるほか、WAN※3経由で関係者の自宅などから遠隔監視できる仕組みも実現されています。また、必要に応じて照明や空調を遠隔操作することも可能です。さらに、実験棟内の状況は常時記録されており、栽培期間の植物の成長度合いと実験棟内の環境との関係を分析するといったことも可能です。

「中央監視システム自体は、自社で開発したものですが、基となるデータはすべてNXからネットワークを介して収集しています。開発に当たっては、受け取っているデータがプログラム的に処理されたものかどうかを確認するための作業も必要ですが、NXではそうした作業をPC上からパラメータの設定を確かめるだけで容易に行え、開発作業の大幅な簡素化が図れました」(相川氏)

実験棟内の湿度を計測している室内型湿度センサ ネオスタット(上)と、室内温度、CO2濃度、溶液温度を制御するデジタル指示調節計 SDC25(下)。

実験棟内の湿度を計測している室内型湿度センサ ネオスタット™(上)と、室内温度、CO2濃度、溶液温度を制御するデジタル指示調節計 SDC25(下)。

実験棟内のファンコイルユニットに設置されている電動弁 ACTIVAL™(アクティバル)。

実験棟内のファンコイルユニットに設置されている電動弁 ACTIVAL™(アクティバル)。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2011年05月号に掲載されたものです。